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INTJと相性が悪いタイプを考察

SARI

こんにちは、MBTI研究家のSARIです。

「三十六計、逃げるに如かず」という言葉が、中国の兵法書にあります。これは、どうにもならない時は逃げることが最善の策だ、という教えです。

これ、結構大事だと思いませんか?
特に対人関係においては、相手に変わってもらおうとするのは無謀なケースが多いものです。

そこで今回は、INTJが健やかな心で過ごすために、できれば避けた方がいいタイプについて考えていきます。これは愚痴ではなく、あくまでINTJの思考の仕組みと相性が良くない相手や、その癖の話です。

そして後半では、「INTJが苦手だと解説されがちだけど、実はそんなことないのでは?」という、私の主観も交えたお話をしてみたいと思います。

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INTJが本当に逃げるべき人間の特徴

INTJが本当に逃げるべき人間の特徴。

  1. とにかく「ズルい人」
  2. 思考停止している人
  3. テリトリーを侵略しがちな人

です。順番に見て行きましょう。

① とにかく「ズルい人」

まず避けるべきなのは、抽象的な表現ですが、とにかく「ズルい人」です。

例えば、平気で嘘をついたり、都合が悪くなると言い訳をして事実を捻じ曲げたりする人。INTJの思考は「真実」と「整合性」を基盤に動いています。

「昨日、仕事が終わらなくて寝坊しちゃった」と言われれば、それは事実として受け入れ、自分はどう行動すべきか、整合性のとれた選択をするだけです。待たされたことに多少思うところはあっても、それを声高に言うほどのことではありません。

でも、もし「仕事だと言っていたのに他の人と会っていた」「寝坊したと言っていたのに実は仕事だった」といった嘘が発覚したら、どうでしょうか。「なぜ正直に言ってくれなかったんだろう?」と、その不誠実さに強い疑問を感じる方が多いのではないでしょうか。

ズルさのもう一つの例が、ダブルスタンダードです。
本来、誰にでも等しく適用されるべき基準を、自分の都合で使い分けることですね。

  • 自分は平気で遅刻するのに、他人が1分でも遅れると不機嫌になる。
  • 自分のミスは「誰にでもある」で済ますが、他人の同じミスは「能力が低い」と断じる。
  • 「言われた通りにやって」と言われたからそうしていたのに、後から「自分で考えてよ」と言う。

こうした場面に遭遇すると、INTJの頭の中は「ルールとは普遍的だから意味があるのでは?」「この人の行動原理はどこにあるんだ?」と、混乱してしまいます。

相手に変わってもらうのは、多くの場合困難です。もちろん、その人なりの事情があるのかもしれません。ですが、特に深い関係でないのなら、ズルい人からは「逃げるが勝ち」です。関わり続けると、こちらの精神が確実に疲弊してしまいます。

② 思考停止している人

次に避けるべきは、未来を諦めてしまったかのような「思考停止している人」です。

INTJの内向的直観は、常に現状の先にある可能性や、あるべき未来の姿を探しています。現状はゴールではなく、あくまで通過点。
だから、現状に安住し、どんな変化も拒絶する人と一緒にいると、強烈な閉塞感と息苦しさを感じてしまいます。

「昔からこれでやってきたんだから」
「良くはないけど、皆やってるから」
「自分はバカだから考えても分からないよ」

INTJにとって、自分を常にアップデートし、成長し続けることは大きな喜びです。小説を読んで新しい表現を知ったり、新しい調理器具でより美味しく料理を作ったり、大小問わず、日々の成長や発見はとても楽しいものです。

そんなポジティブな探求心や改善提案を、迷惑そうに受け取る人とは、やはり根本的に合わないのです。お互いのためにも、そうした相手とは静かに距離を置くのが賢明でしょう。

③ テリトリーを侵略しがちな人

三つ目は、境界線のない「テリトリー侵略者」です。

INTJにとって、一人の時間と内なる精神世界は、何ものにも代えがたい聖域(サンクチュアリ)です。この静寂の中で情報を整理し、思考を組み立て、エネルギーを回復させます。この繊細なプロセスを無遠慮に妨害されることは、この上ないストレスです。

ポイントなのは、侵略者の多くが悪気なく、良かれと思って接してくれていることです。
「どうしたの、暗い顔して」と心配してくれたり、「一人でいるなんて寂しいでしょ?」と輪に誘ってくれたり。上司や先輩による、親切心からのマイクロマネジメントもよくある話です。

彼らの気持ちが理解できないわけではありません。ですが、INTJにとって一人の時間は、まさにボーナスタイム。創造と回復のための、必要不可欠でポジティブな時間なのです。作家スーザン・ケインがTEDトークで語った「一人の時間(孤独)こそが創造性の源泉である」という言葉は、まさに私たちのための言葉です。

幼い頃は協調性がないのかと悩んだかもしれませんが、大人になった今なら分かります。「今は一人で集中したい」と伝えた時、「わかった、頑張ってね!」と尊重してくれる関係こそが、本物ですよね。自分の将来のためにも、こうしたタイプの人とは早めに適切な距離感を見つけることが大切です。

【新提唱】苦手説は嘘?INTJが“実は助かってる”タイプ

さて、ここからは視点を変えて、私の主観も交えつつ、「苦手と解説されがちだけど、実はそんなことないのでは?」というタイプについてお話しします。

① 感情表現がストレートな人

「INTJは感情的な人が苦手」というのは、もはや定説です。でも、これはあまり正確ではない気がします。
INTJが本当に苦手なのは、感情そのものではなく、それを武器として利用する「ズルい人」ではないでしょうか。

自分の感情的な性質を自覚した上で、喜びも怒りも悲しみも、裏表なくストレートに表現してくれる人。こういう人は、むしろ非常に分かりやすく、付き合いやすい相手です。決定的な違いは、感情に嘘や作為がないこと。

「嬉しい!」「楽しい!」「好き!」「嫌い!」

そういった純粋な感情表現なら、裏を読もうと無駄な思考リソースを割く必要がありません。彼らが笑っていれば、それは「嬉しい」という純粋なデータ。彼らが怒っていれば、それは「価値観に触れた」という明確なデータ。非常にシンプルで、むしろ接しやすささえ感じます。

② 「無知の知」がある人

これは「INTJは頭の悪い人が無理」という、かなり意地悪な解説への反論です。

INTJが避けたいのは、知的能力が低い人ではなく、知らないことを認められない「知ったかぶりをする人」ではないでしょうか。

この世の全てを知っている人はいません。哲学者のソクラテスも、無知を自覚しない状態をより罪深いと言いました。無知を自覚し、「知りたい!」と素直に言える人は、非常に好感が持てます。

INTJは知的好奇心で生きているようなものですから、お互いに知らないことを認め合い、得意分野を教え合い、共に学んでいける関係は、とても理想的です。

重要なのは知識量や学歴ではなく、真理を探求しようとする誠実な姿勢を共有できるかどうかです。

③ 打算なく雑談を振ってくれる人

これは一番、異論があるかもしれませんね。「INTJは雑談が嫌い」というのが共通認識ですから。
でも正直なところ、どうでもいい雑談を、いい感じに振ってくれる存在は、ありがたいと思っているINTJも少なくないはずです。

私自身、雑談はあまり得意ではありません。何を話せばいいか考えているうちに、タイミングを逃しがちです。そんな時、相手が当たり障りなく、天気の話や流行りの話などを自然に提供してくれると、とても助かります。相手が先に話してくれることで、その人との距離感のベースを自然と知ることもできます。

もちろん、そこには悪意や打算があってはいけません。TPOをわきまえていることも絶対条件です。やるべき仕事があるのに雑談で時間を潰すのは「ズルい人」の行動です。

おそらく、こうした特定の雑談に明確なNOを突きつけるからこそ、「INTJは雑談が嫌い」という、少し単純化されすぎた誤解が広まってしまったのかもしれません。

逃げるべきときは逃げ、可能性は広げよう

今回は、INTJが平穏を守るために本当に逃げるべき相手と、一方で巷の説とは少し違うかもしれない、という視点についてお話ししました。

MBTIはあくまで思考の傾向を示すものです。それで自分の成長の可能性を狭めてしまうのは、もったいないですよね。

この記事を読んでくれたINTJの皆さんも、ぜひ「このタイプとは相性が悪くなりがち……」という体験談や、「実はこのタイプ、結構アリだった」という発見があれば、コメントで教えていただけると嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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ABOUT ME
SARI
SARI
MBTI研究家
絵に描いたようなINTJ。アラサー。独身。経営者。幼少期は本が好きすぎてぼっち。少しでも生きやすくなりたくて編み出した、INTJの生存戦略を語っています!
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